囚人筋トレ!?

マッスルアップに挑戦中の48歳です。そもそも何でマッスルアップに興味を持ったのか?思い出せません。恐らく、ひょんなことからマッスルアップの動画を観てしまったのでしょう。ただ、子供の頃から鉄棒や登り棒、ジャングルジムや体操など体を動かすことは好きだったのは確かです。

現在も「軽井沢でテニス」がおしゃれと感じている時代錯誤な私ですが、一方で樹上の生活を楽々こなしている「猿」に対する強い憧れを持っているのも事実で、そんな人間がマッスルアップを見てしまったことで強い衝動を感じたのでしょう。

また、鍼灸マッサージ師としては運動指導なども行わなければならない立場であり、子供の頃には誰でも経験している鉄棒運動などは格好の材料だと思ったのでしょう。

ネットでマッスルアップに関する情報を調べたりして、とりあえず懸垂を始めたのですが、それ以降も色々と情報収集しているうちにマッスルアップが一種のキャリステニクスであることも分かりました。

キャリステニクスとは、英語で”Calisthenics”と書き、その語源は古代ギリシャ語の”kallos“と”sthenos“からきています。“Kallos”は英語で”Beauty”つまり「美」を意味し、”sthenos“は”Strength”「力」を意味します。古代ギリシャ軍の戦士たちが採用していたトレーニング方法とも言われ、場所を問わずに体を鍛える方法です。つまり、フィットネスマシンはおろか、ダンベルやバーベルすら存在しなかった時代からの自重トレーニング法のことなのです。

自重トレーニングと言えば腕立て伏せや懸垂・腹筋運動を思い出し、筋トレをしている人たちの間では筋持久力をつけるためのもので大きな筋力や筋肉はつかないというのが定説だと思われていることでしょう。実際、現在のボディービルダーの体型と古代ギリシャ彫刻の男性像を比べてしまうと現在のボディービルダーの方が立派な体格をしていると思います。どちらが均整がとれているのか問われると古代ギリシャ彫刻でしょうかね。

しかし、キャリステニクスを極めるだけでギリシャ彫刻のような体になったり、体操選手のように反動を付けずに逆立ちが出来たり、体を真っ直ぐに伸ばした状態で地面と平行に腕だけで体を支えることが出来たりと笑っちゃうような摩訶不思議なことができるようになるのです。動画を観ると分かりますが、意外と細い男性や女性がそんなことをやってのけているのです。(過度な体重はキャリステニクスの障害になるのも事実ですが。)

更にキャリステニクスを調べていくとタイトルにもある「プリズナートレーニング」という本に出会いました。約20年をアメリカの刑務所で過ごした人が書いたキャリステニクスによる筋力トレーニングの本です。何もない監獄で生き残るために体を鍛え上げた方法がキャリステニクスだったのです。久しぶりに絶対に読みたいと思える本だったので早速購入。この中にはキャリステニクスが廃れてきた理由なども書かれており、道具や機械を使った方が安全・安心で高負荷が期待できる、狙った筋肉に的を絞ることが出来るといったような内容が書かれていたと思います。まだざっと1回しか読めておらず記憶が曖昧なところもありますが、私たちは洗脳されてしまっている状況にあるということでした。

キャリステニクスが目指すところは使える身体にすることで、自重トレーニングを基本に則り、正しくバリエーション豊かに行っていけば筋肉だけでなく関節も鍛えることができ、最強の身体を作り出せるというものなのだそうです。キャリステニクスを続けていけばマッスルアップにも繋がっていくことだし、この際、ポールさん(この本の著者ポール・ウェイド氏)を信じて実践してみようと思いました。

このトレーニングは6つの運動(腕立て伏せ、懸垂、腹筋運動、スクワット、ブリッジ、逆立ちでの腕立て伏せ)を10ステップ、更に1ステップを初心者・中級・上級と3段階に分けているのでそれぞれ30段階に分類されています。これらを全て一番簡単なステップから始めるように指導しています。

ちなみに、腕立て伏せの1ステップ目は壁に向かって腕立て伏せです。やや体を前方に傾けた状態から始めることでほんの少しは負荷がかかりますが、どう考えたって爺さん婆さんでもできちゃうじゃん?1ヶ月間は腕立て伏せもやっていたけど(両手を肩幅の倍くらいに開いて大胸筋に効くように10回×3セット)、ポールがそこまで言うんじゃねぇ。でも、1ステップ目の上級(50回×3セット、2秒かけて腕を曲げ、曲げた状態で1秒静止、2秒かけて腕を伸ばし、伸ばした状態で1秒静止)から始めさせていただきました。

はぁ~、腕がプルプルでパンパンです・・・。

次にスクワットの1ステップ目、ショルダースタンドスクワット???です。

この状態から足腰を曲げて、膝を額につけて、それから元の状態に戻ります。って、最初の姿勢が取れません。いくら基本通りに正しい姿勢でと言われても、どうあがいても今の自分には無理。体がもともと非常に硬いので何とかそれっぽい姿勢で初心者の標準10回×1セットを実施。

読むのとやるのとでは大きく違いました。腕立て伏せに関していえば、筋力を上げるためにはやはり最低限の筋持久力も必要ということなのだろうなと感じました。ポールの言う通り、1ステップ目からきちんと実施することを誓いました。

ちなみに、巻末、著者の紹介では「彼の素顔は謎に包まれている」だって。大黒摩季再来!